天城山隧道(旧天城トンネル)
- あまぎさんずいどう(きゅうあまぎトンネル)
- 中伊豆
明治38年(1905)、天城山隧道(旧天城トンネル)は静岡県伊豆市と賀茂郡河津町を結ぶトンネルとして開通し、総工費10万3,016円という当時では多くの金額が投じられて造られた。
この開通により、陸の孤島とも呼ばれていた南伊豆と北伊豆の距離短縮、難所といわれた天城越えが解消され、伊豆の交通に大きな役割を果たした。また、日本で初となる石造道路トンネルで現存する中でも最大の長さを誇り全長は445.5m、幅は4.12mある。
1970年には新たな天城トンネルが開通したことで現在では「旧天城トンネル」とも呼ばれ、川端康成の小説「伊豆の踊子」や松本清張の小説「天城越え」など多くの文学作品の舞台にもなっている。