太龍寺は、標高618m太龍寺山の山頂近くに位置する四国八十八箇所霊場の第二十一番札所で、古来より"西の高野"と呼ばれている。
足場が悪く急な坂道もあることから、四国八十八ヶ所霊場の中でも難関とされ、阿波では「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれるほど困難な道のりになっている。
また、空海(弘法大師)が19歳の頃に舎心嶽の岩上で100日間の虚空蔵求聞持法を修行した地と伝えられており、24歳の時に著された三教指帰(さんごうしいき)の中で「阿国太龍嶽にのぼりよじ土州室戸崎に勤念す、谷響を惜しまず明星来影す」と記しており、青年期の大師の思想形成に大きな役割を果たした修行の地といわれている。
その後、延暦12年(793)に桓武天皇の命によって堂塔が建立され、空海(弘法大師)が虚空蔵菩薩像をはじめとする諸尊を造像して安置、開創した。山号である舎心山(しゃしんざん)、常住院(じょうじゅういん)は舎心嶽から由来しており、寺名は修行中の空海(弘法大師)を守護した大龍(龍神)にちなんでいる。
太龍寺の寺領は樹齢数百年の巨杉・大桧に覆われ、堂・大師堂・多宝塔・求聞持堂・鐘楼門などが点在。霊山の名にふさわしい四国霊場の中でも壮大な規模を誇る。 平成4年には四国巡礼者にとっての難関であった山岳寺院にロープウェイが開通し、駐車場からは徒歩30分ほどで登れるようになっている。
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所在地
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入場料
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営業時間
ロープウェイ営業時間:8:00~16:40(上り最終)
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休業日
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WEBサイト
http://www.shikoku-cable.co.jp/tairyuji/
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ベストシーズン
通年
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ワンポイント
太龍寺ロープウェイ駐車場:普通150台/マイクロバス・大型(各10台)
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最寄駅・ICからのアクセス
JR牟岐線「桑野駅」下車。桑野より徳島バスに乗り、「和食東」にて下車し徒歩約10分で太龍寺ロープウェイ到着
徳島市内より車で約50分