伊豆沼(いずぬま)は宮城県の登米市と栗原市にまたがり、面積約4㎡の低地湖沼である。
冬でも最高気温が4℃以上と凍結が見られないことから、多くの水鳥が越冬できる条件がそろっており、毎年2,000~3,000羽のオオハクチョウや数万羽のマガンなどの水鳥が多く訪れる「日本一の越冬地」となっている。夜は沼の水面で寝るマガンも朝になると一斉に飛び立ち、日の出を背景に群れを成して飛んでいく姿は圧巻であり、マガンの独特の飛び方で高度を下げる様子も見ることができる。
また、湖面は多種多様な水生植物で覆われ、水鳥をはじめとする魚やトンボが生物相を育んでいる。