大江山は標高832m、京都府丹後半島の付け根に位置し、福知山市から宮津市にまたがる連山である。
この山には3つの鬼退治の伝説が残されており、崇神天皇(すじんてんのう)の弟である日子坐王(彦坐王)が土蜘蛛陸耳御笠(くぐみみのみかさ)を退治した話、 聖徳太子の弟である当麻皇子(たいまのみこ)が英胡・軽足・土熊を討った話、源頼光(みなもとのよりみつ)と頼光四天王が活躍したことで有名な酒呑童子伝説が伝えられる。
そんな大江山では、秋から冬にかけて美しい雲海を見ることができる。 11月から12月にかけての早朝、前夜との寒暖差が大きくなると空気が冷やされ、霧が発生する。 その冷やされた空気が山間部などの地形に溜まり、山頂から見下ろすと神秘的な雲海が広がる。
ビュースポットは、標高600mに位置する鬼嶽稲荷神社で、雲海が発生している方向に大きく開けており、鑑賞するには最適の場所である。