織り姫と彦星が1年に一度、逢うことを許される7月7日の七夕。
この時期になると各地で様々な七夕まつりが行われますが、この七夕まつりにも「日本三大」とつく祭りがあるのをご存知でしたか?
今回は、日本三大七夕まつりの、「仙台七夕まつり」「湘南ひらつか七夕まつり」「おりもの感謝祭 一宮七夕まつり」をご紹介します。
1. 仙台七夕まつり | 宮城県
|七夕まつりの元祖!約3,000本を超える豪華絢爛な笹飾り
子女の技芸が上達するようにと、七夕を奨励した仙台藩祖の伊達政宗。
「仙台七夕まつり」はこの伊達政宗の時代から400年近く受け継がれ、今では200万人を超える人が訪れる、七夕まつりの元祖ともいわれています。
この仙台七夕まつりの主役は、何といっても毎年手作りされる「笹飾り」。
長さ10メートル以上の巨大な竹に、動物や鞠などをイメージしたくす玉や、
花や絵柄が施された吹流しを付けた笹飾りが作られ、会場となる仙台駅前から中央通り、一番町通りのアーケード街に飾り付けられます。
この笹飾りを5本1セットで飾るのが、仙台七夕の習わしなんだそう。
会場全体で約3,000本を超える笹飾りが、風に揺れる様は優美で涼しげ。大きさ、美しさ、数、作り手の情熱…すべてに圧倒されます。
仙台七夕まつりのもうひとつの主役が、さまざまな願いが込められた「七つ飾り」です。
その願いは、短冊(学問や書道の上達)、紙衣(病気や災難の厄除け、裁縫の上達)、折鶴(家内安全と健康長寿)、巾着(商売繁盛)、投網(豊漁・豊作)、屑篭(清潔と倹約)、吹流し(織姫の織糸・機織りや技芸の上達)の7つで、
華やかな吹流しと共に飾られています。是非探しながら練り歩いてみて下さい。
また、期間内には七夕の歴史を学べる展示や七つ飾りの作成体験、宮城の美味しいグルメの出店など、仙台の七夕ならではのイベントが盛りだくさん。
豪華絢爛という言葉がふさわしい、華やかな七夕を楽しめるお祭りです。
【開催日時】2022年8月6日(土)~8月8日(月)
2. 湘南ひらつか七夕まつり | 神奈川県
|日本一の竹飾りは必見!千人パレードに参加して祭りを満喫
戦後商業振興策として昭和26年に開催された「湘南ひらつか七夕まつり」。今では、平塚全市をあげて行われる市民参加型の七夕祭りとなっています。
このお祭りの一番の見どころは、日本一とも称される豪華な竹飾りです。
商店街は約500本の竹飾りで埋め尽くされ、特にメイン会場の「湘南スターモール」には10mを超える大型飾りやその年の話題となった人物や動物などを取り入れた絢爛豪華な竹飾りが登場します。
夜になると竹飾りはライトアップされ、昼間の風に吹かれる元気な飾りとは違う幻想的な雰囲気に。
また、竹飾りの吹流しは、和紙ではなく雨風に強いビニール製でできており、光が当たると発色が美しく、祭りの夜をより鮮やかに彩るのです。
竹飾りに負けないぐらい華やかなのが、「織り姫と音楽隊パレード」と「七夕おどり千人パレード」です。「織り姫と音楽隊パレード」は 3人の「湘南ひらつか織り姫」とともに、地元の大学の吹奏楽団や応援団、小学校のマーチングバンド、地元のダンスチームなどが参加して盛大に行われます。
「七夕おどり千人パレード」は市民の舞踊団体や地元の企業、学生、保育園児まで、約1000人の市民が趣向を凝らした浴衣や小道具などで着飾って踊り流す一大パレードで、最後尾なら飛び入り参加もOKなんです!
1000人ものパレードに参加できる機会はそうそうありませんよね。気軽に参加して一緒に楽しんじゃいましょう!
また「ひらつか七夕まつり」は露店が多いことでも有名で、その数約400店と言われています。
金魚すくいやお化け屋敷などの娯楽系のお店から定番メニューや外国の料理などが楽しめるお店まで盛りだくさん。観て、食べて、踊って、感動して…訪れた人も参加する人もめいっぱい楽しめる平塚市民の情熱と心意気が込められたお祭りです。
3.おりもの感謝祭 一宮七夕まつり | 愛知県
|御衣(おんぞ)奉献大行列が見もの!織物の神への感謝をこめた祭り
「おりもの感謝祭 一宮七夕まつり」は、織物産業が盛んな愛知県一宮市が、織物の神に感謝し、織物業の繁栄を願う伝統行事。
7月最後の日曜日を最終日とする木曜日からの4日間、全市をあげて行われ、約120万人もの人が訪れる一宮の夏の風物詩となっています。
一宮の七夕まつりの見どころもやはり「吹流し飾り」。祭りのメインとなる商店街には、伝統的なものからオリジナリティあふれるものまで、サイズも見た目も迫力満点の吹流し飾りが彩ります。
会期中は、よさこい、鼓笛隊、金管バンド、民謡、ブラスバンド、ポップスなど幅広いジャンルのパレードが、毎日のように行われます。
その中でも最大のパレードは、一宮市特産の毛織物を真清田神社へ奉納する全長300mの大行列「御衣(おんぞ)奉献大行列」です。
武者姿や裃姿、着物姿の人たちがお神楽や舞を披露しながら練り歩く姿は雅の時代にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。
他にもテーマ曲に合わせ自由な振り付けや衣装でパレードして上位入賞を競う「ワッショーいちのみや」など、市民だけでなく訪れた人が参加できるイベントがたくさん。
毎日足を運んでも飽きないお祭りとなっています。
どこの七夕まつりも地元の人と強い思いと愛情によって守られています。美しい七夕飾りとともに、地元の心意気にも是非触れてみて下さい。
この記事は2022/6/16 に更新しました(ZEKKEI Japan編集部)