「灰色の工業地帯」というイメージは過去のもの。「工場萌え」する人々を続発させる川崎市の絶景“工場夜景”

「灰色の工業地帯」というイメージは過去のもの。「工場萌え」する人々を続発させる川崎市の絶景“工場夜景”
私たちの日常生活の中に存在する何気ない場所や景色も少し視点を変えてみることで、魅力溢れる素敵な「絶景スポット」へと変貌を遂げることがあります。

例えば工場。工場と聞くと油と煙の匂いが漂い、広大な建物は燻んだ灰色で華やかさの欠けらもない、暗くて無機質なイメージを抱く人が大半ではないでしょうか。

神奈川県川崎市は多数の工場が集積しており、かつては「公害の街」と呼ばれていましたが、今では市民が安心して生活できる環境を取り戻し、「負のイメージ」であった工場地帯は独特で美しい夜景を作り出す「工場夜景」の絶景スポットへと変わり、「工場萌え」する人々が続発するなど人気を博しています。

負のイメージを覆し、工場を「観光資源化」するという逆転の発想

觀光資源化
産業都市として発展してきた川崎市。このエリアには、様々な工場が集積していますが、長年に渡り街の発展を担ってきた工場地帯を「観光資源」として活用し、その魅力を人々に伝え楽しんでもらう、「産業観光」に川崎市は積極的取り組んでいます。

「産業観光の推進」を重要課題に掲げる川崎市は、2008年に「工場夜景ツアー」を企画し試験的に開催したところ、45人の募集枠に800人近くの応募が殺到し、大きな反響を得ました。
そこで2010年から民間企業と協力し、「工場夜景バスツアー」を正式にスタートさせました。また、2011年2月には川崎市で全国初となる「第1回全国工場夜景サミット」を開催。このサミットでは工場夜景を観光資源として活用している北海道室蘭市、三重県四日市市、福岡県北九州市の4市の工場地帯を「日本四大工場夜景」とする共同宣言を行い、全国的に大きな反響を呼びました。

「全国工場夜景サミット」に加盟する都市は増え続けており、2016年に静岡県富士市で開催された「第7回全国工場夜景サミットin富士」では新たに千葉県千葉市が正式加盟し「日本八大工場夜景都市」となりました。
「負のイメージ」を持たれていた工場地帯を「美しい夜景スポット」に変え人々に楽しんでもらう、という川崎市の逆転の発想は成功し、現在では工場夜景ファンだけではなく、若いカップルから中高年の夫婦まで幅広い年齢層の方で賑わう観光スポットとなっています。

工場夜景ファンに一番人気は「千鳥町・夜光エリア」

千鳥町・夜光區
川崎市の工事夜景が鑑賞できるエリアは下記6つに分かれており、各エリアによって工場夜景の見え方が異なります。中でも、工場夜景ファンの中で1番の絶景ポイントとして人気があるのが「千鳥町エリア」です。
工場夜景エリア
① 浮島町・小島町エリア(川崎区浮島町・小島町)
② 千鳥町・夜光エリア(川崎区千鳥町・夜光1丁目−2丁目)
③ 水江町・池上町・夜光三丁目エリア(川崎区水江町・池上町・夜光三丁目)
④ 扇町・浅野町・南渡田町エリア(川崎区扇町・浅野町・南渡田町)
⑤ 大川町・白石町・新田エリア(川崎区大川町・白石町・田辺新田)
⑥ 東扇島・扇島エリア(川崎区東扇島・扇島)
千鳥町エリア
夜景が鑑賞できる工場地帯は、16の運河と7つの人工島(埋立地)で形成されています。また羽田空港まで近く、周辺地域の建造物の高さが制限されているため、視界が開けており遠くまで見渡せるのも川崎市の工場夜景の特徴です。天気と時間帯によっては工場夜景と富士山の夕景の両方が見られることもあるようです。

工場夜景を楽しむなら気軽に参加できるツアーがおすすめ

千鳥町・夜光區
工場夜景スポットは、企業の私有地であることや安全上の理由で立ち入り禁止エリアが設けられていますので、個人で鑑賞に行く際は注意が必要です。
バスツアーやクルーズツアー、タクシーで周るツアーなど各旅行会社が工場夜景鑑賞ツアーを開催しており、気軽に工場夜景を楽しむことができるのでオススメです。中でもクルーズ船のツアーは立ち入り禁止エリアが多い、工場地帯の裏側から工場夜景を楽しむことができますよ。

川崎市の工場夜景詳細はこちら
http://www.k-kankou.jp/study_tourism/night/index.html


文/臼井伸一

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