木枯らしの便りが届くとともに、日本はだんだんと冷え込むようになってきます。雪の便りが届けば、もう冬本番に。
そうなってくると、だんだんと「温泉」が恋しくなってきますよね。
寒い季節に入る温泉は、冬の日本の風物詩。今回は、単に温泉に入れるだけでなく、景色も楽しめる、日本の「絶景温泉」をご紹介いたします。
1. 渋温泉(長野県)
温泉大国と言われる長野県の中でも、特に湯量と泉質に優れているとされるのが渋温泉。
その象徴ともいえるのが、映画「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルになったとも噂されている老舗旅館「渋温泉 歴史の宿 金具屋」。
昭和初期から伝わる建物で、夜は優しいオレンジの光が点灯し、幻想的な雰囲気に包まれます。
▲渋温泉の9つの外湯
また、渋温泉では9つの外湯とすべての宿が100%源泉かけ流し。しかも、さまざまな源泉を持つため、褐色、白濁、緑がかった色など、お湯の泉質・効能も施設によって異なり、その時の体調に合わせた巡り方ができるのも魅力です。
2. 下呂温泉(岐阜県)
有馬温泉、
草津温泉とともに、日本三大名泉の1つと数えられる下呂温泉。
発見はなんと平安時代ともいわれ、江戸時代には年間約3万人もの人々が湯治のために訪れたとされる、非常に歴史ある温泉です。
飛騨川沿いには共同浴場が3カ所設けられ、外湯を楽しむことができるほか、無料で利用できる足湯も点在。日帰りでも十分に楽しめます。
また、毎年8月3日と12月の土曜日(花火ミュージカル)、1月~3月の毎週土曜日(花火物語)には花火大会が開催されるのも下呂温泉の魅力。特に1月~3月の「花火物語」はその時期に応じたテーマの花火が打ち上げられ、毎回行っても違う内容の花火を鑑賞できます。
日帰り利用も良し、宿泊して温泉と共に花火を堪能するのも良し、身も心もホットな気分になれるでしょう。
3. 由布院温泉(大分県)
美しい由布岳の麓に位置する風光明美な温泉地として、日本人のみならず海外からも人気の由布院温泉。
雄大に聳え立つ由布岳を眺めながら入る温泉は「贅沢」の一言。絶好のロケーションで温泉を楽しむことができます。また、由布院温泉が位置する由布市湯布院町は、雑貨屋やカフェが軒を連ね、訪れるたびに新しい発見がある町です。温泉と一緒に周辺散策も楽しみましょう。
4. 草津温泉(群馬県)
先の下呂温泉と併せ、日本三大名泉の1つと数えられる草津温泉。
写真の「湯畑」(温泉の成分である湯の花の採取や、湯温を調節するための施設)が観光名所になっています。
湯畑の他にも、熱いお湯の温度を冷ます「湯もみ」のショー、足だけをお湯に浸ける「足湯」など観光スポットが沢山!「温泉に入るだけでは物足りない!」という方はぜひ草津温泉を訪れてください。
5. 道後温泉(愛媛県)
3,000年を超える歴史を持つ日本最古の温泉といわれる道後温泉。
四国で唯一ミシュランガイド3つ星を獲得している施設でもあります。
湧き出す温泉は非常になめらかで、古くから湯治にも利用されています。歴史を感じながら、心ゆくまで疲れを癒やしましょう。
6. 銀山温泉(山形県)
世界各国で放送されたドラマ『おしん』の撮影地として知られる銀山温泉。
日本国内有数の豪雪地帯に位置しており、冬になると、雪が積もった温泉宿が橙色のガス灯に照らされて非常に幻想的な姿になります。
かじかむような寒さの中で入る温泉は、文字通り“至福の一時”。ノスタルジーな雰囲気の中、露天風呂から絶景の冬景色を眺めるのがおすすめです!
7. 城崎温泉(兵庫県)
最後にご紹介するのは、兵庫県の城崎温泉です。
およそ1,300年の歴史を持つ城崎温泉は、傷を負ったコウノトリが湯で傷を癒やしていたことから発見されたという伝説が残っています。
旅館で好みの浴衣をレンタルして、温泉街を歩く“外湯めぐり”が城崎温泉の定番。旅館についたら浴衣に着替えて、下駄を鳴らしながら7つの外湯をめぐりましょう。寒い冬でも素足に下駄、浴衣で歩ける魅力いっぱいの温泉地です。
絶景の温泉の数々、いかがでしたでしょうか?かじかむような寒い季節は、温泉に浸かって、体の芯から温まるのがおすすめです。
今年の冬は、絶景を眺めながら入る贅沢な温泉旅行を楽しみましょう!
この記事は2019/1/21 に更新しました(ZEKKEI Japan編集部)