四国最南端にある足摺岬は、太平洋が一望でき、一帯は足摺宇和海国立公園に指定されています。シンボルの展望台からは、270度以上の視界が広がり、雄大な海を眺めることができます。
一方、新たな絶景の楽しみ方として「海の秘境クルーズ」があります。海上から巨大な洞窟や、隆起と黒潮の荒波でできた断崖などを巡るツアーが人気を集めています。船長さんの説明を聞きながら、地元の漁師や釣り人しか知らなかった足摺岬の秘密を、船に揺られながらアドベンチャー感覚で観光が楽しめます。
【41番】弘法大師も見落とした? 船で渡る見残し奇岩パーク
見残し海岸は、日本初となる海域公園に指定された竜串湾沿いに位置します。「見残し」という地名の由来はかつて、竜串周辺を訪れた弘法大師があまりの難所から見落としていったとされ、この名がついたといわれています。
現在でも竜串からの道のりは難所となっていますが、昭和30年頃からグラスボートで渡れるようになりました。上陸し遊歩道を散策していくと、「愛情の岩」「蜂の巣城」「屛風岩」など、浸食によってできた様々な奇岩を間近で見ることができます。
【42番】宿毛湾のだるま夕日と咸陽島
宿毛湾では、冬の夕暮れ時に太平洋に沈む間際、2つの円が重なるように溶けるだるまのような夕日が出現します。そのシルエットから「だるま夕日」と呼ばれています。
これは大気と海水との温度差が大きい日にほんの数秒だけ、光の屈折によって現れる夕景で11月中旬から2月下旬のシーズン中も十数回ほどしか見ることのできないとても貴重な絶景です。
宿毛湾を目の前に望む宿毛リゾート椰子の湯では、部屋のベランダから群青の海と咸陽島などの島々を眺めることができ、運がよければだるま夕日との神秘的な景色に出会えるかもしれません。部屋以外にもレストランや露天風呂からも最高の眺めが堪能できます。
<眺める場所>
宿毛リゾート椰子の湯(高知県宿毛市)
【6】愛媛県で選ばれた四国八十八景の選定地
【43番】連なる断崖絶壁と太平洋の広大な海原を一望
愛媛県の足摺宇和海国立公園に位置し、海食崖の海岸線で太平洋の高波が断崖絶壁の岩を打ちつける様子を高い場所から見下ろせる、絶好のロケーションです。海に向かってせり出した高茂岬と雄大な太平洋の海、無辺の青空。大自然によって作られた絵のように、唯一無二の絶景が目の前に広がります。
渡り鳥が羽を休め、野地菊が咲く断崖絶壁と夕日に輝く大海の景色が楽しめる素晴らしい景勝地です。
<眺める場所>
高茂岬(愛媛県愛南町)
【44番】季節風から暮らしをまもる石垣の里 外泊
愛媛県愛南町にある石垣の里は戦争時代に残された集落。家屋は台風や潮害、季節風などから人々の暮らしを守るため、城壁のように積まれた石垣で作られています。
家の軒に達するほど積み上げられた急勾配な坂道にある石垣の間を歩けば、ここはもう「石の迷宮(ラビリンス)」。日本の美しい村農林水産大臣賞も受賞した外泊地区の石垣の街並みは、どこか異国情緒溢れる一種独特な雰囲気を感じさせます。
<眺める場所>
外泊 石垣の里(地区内通路)(愛媛県愛南町)
【45番】耕して天に至る 遊子水荷浦段畑
愛媛県宇和島市遊子地区にある遊子水荷浦の段畑は、岬の急斜面に城壁のような石垣が幅1m、高さ1.5m前後の段々畑を形成され、海抜90メートルの山上まで連なっています。
人々が苦労してきり拓いてきた歴史の重み、壮観な造形の美に圧倒されます。この景観は「日本農村百景」と「国の重要文化的景観」にも選定されました。
<眺める場所>
遊子水荷浦段畑(段畑内通路)(愛媛県宇和島市)
【46番】四季折々に楽しめる渓谷美 成川渓谷
高月山・梅ケ成峠に源流を持つ成川渓谷は、奈良川上流にあって水量も多く、川の南側には鬼ケ城山連峰がそびえ立ちます。これらの山々から流れる清流が谷川を深く刻みながら花崗岩の岩肌を白く磨き、木々の緑と調和して素晴らしい自然の渓谷美を創っています。
<眺める場所>
成川渓谷(愛媛県鬼北町)
【47番】自然が創り出した華麗な姿の雪輪の滝
愛媛県宇和島市から北宇和郡松野町にまたがる、四万十川の支流である目黒川の上流に広がる大渓谷。侵食によって洗い清められた花崗岩の滑らかな河床が特徴で、千畳敷や出合滑と呼ばれる広大な岩肌を、清流が止めどなく流れる美しい光景を見ることができます。
また、巨大な一枚岩の斜面を優美にすべり落ちる雪輪の滝は、滑床渓谷の象徴であり「日本の滝100選」にも指定されています。
<眺める場所>
滑床渓谷(愛媛県松野町)
【48番】静寂に包まれた美しい苔庭
かつて棚田だったという石積みに樹木が連なり、幻想的な景色に心奪われます。至るところにあるコケからは丁寧に手入れされていることが伝わり、ギャラリー喫茶「苔筵」の店内からその景観を満喫しつつコーヒーを飲んだり苔饅頭を味わうことができます。
苔庭を散策することもでき、カフェの周りでは、日本らしい杉や苔が広がる自然の風景が楽しめます。
<眺める場所>
こけむしろ(愛媛県西予市)
【49番】屋形船で味わう臥龍淵と不老庵
鵜飼い(うかい)で知られる肱川の「臥龍淵」と、崖の上にせり出す臥龍山荘の「不老庵」を風景を、屋形船から眺める景色は圧巻の美しさがあります。懸造(かけづくり)の臥龍山荘の「不老庵」は、臥龍淵を見下ろす崖に建てられ、国の重要文化財となっています。
風の穏やかな日には、川面に新緑や紅葉が鏡のように映りこみ、屋形船から風情ある光景を眺めることができます。
また、日本三大鵜飼の一つである大洲のうかいが見られ、鵜舟と屋形船が並走する全国でも珍しい合わせ鵜飼が楽しめます。船頭たちの高い操舵技術とともに、美味しい食事を味わいながら堪能する眺めは格別です。
<眺める場所>
屋形船(愛媛県大洲市)
【50番】内子の伝統文化が薫るどこか懐かしい風景
江戸時代末期から明治時代、大正時代にかけて建てられた豪壮な商家や土蔵、町家などの建物が軒を連ね、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
それぞれで独特の建物装飾が凝らされており、約600mの通りに沿って伝統的な造りの町家や豪商の屋敷が当時のまま佇んでいます。のんびりと散策したくなるような、趣のある街並みが続きます。
<眺める場所>
八日市・護国の町並み(愛媛県内子町)
【51番】八幡浜市向灘の段々畑
海に面した山の斜面に向灘の段々畑が広がり、日本で有数のみかん産地として知られています。秋から冬にかけてみかんが色づく時期には、斜面全体がオレンジ色に染まり、みかん一色に変化します。青空と紺碧の海、石積みの段々畑も加わって素晴らしいコントラストを生み出します。
八幡浜港にある「道の駅 みなとオアシス 八幡浜みなっと」からも向灘の段々畑の風景を一望でき、海の幸を使った海鮮丼やバーベキューなどが楽しめる他、特産品の販売もあるので、観光で訪れてみるのもおすすめです。
<眺める場所>
道の駅・みなとオアシス 八幡浜みなっと(愛媛県八幡浜市)
【52番】四国最西端 豊予海岸を見守る佐田岬灯台
小高い椿山に設置された展望台は、四国最西端に位置し佐田岬半島の先端部に設けられています。佐田岬灯台より高い位置にあるため、灯台と豊予海峡、大分県の佐賀関半島を同時に一望することができます。夕暮れになると、海に溶けていく夕日が見られ、日中とはまた違ったローケーションに早変わりします。
大自然に囲まれた遊歩道では、木漏れ日を浴びながら樹生林を進み、潮風を受けながら美しい海を眼下に見下ろすことができます。灯台を目指す手前は分岐点となっているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
<眺める場所>
椿山展望台(愛媛県伊方町)
【53番】勝山にそびえ立つ松山城から松山市街を一望
松山城は、松山市中心部にある勝山(標高132m)に建ち、賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦で有名な七本槍の一人、加藤嘉明が築城を開始しました。日本で12か所しか残されていない現存12天守のうちの一つで、天守をはじめ合計21棟もの重要文化財を有する名城です。
松山城本丸は山頂にあるため、8合目付近まで運行しているロープウェイやリフトを利用すると便利。季節に合わせたイベントでは、天守の夜間営業なども行われ、訪れる人々を楽しませます。
<眺める場所>
松山城(愛媛県松山市)
【54番】日本最古といわれる道後のシンボル「道後温泉本館」
道後温泉本館は、3000年の歴史を持つ日本最古の温泉施設です。道後温泉本館の一番の魅力は日本の公衆浴場として初めて、平成6年(1994)に国の重要文化財に指定されるも、現役の公衆浴場として営業を続けているところです。「神の湯」は石造りの浴室に砥部焼の陶板画が飾られ、大きな円柱形の「湯釜」と呼ばれる湯口が鎮座する浴槽は、道後温泉本館の独特な雰囲気を作り出しています。
<眺める場所>
道後温泉本館周辺(愛媛県松山市)
【55番】市道を走る渡し船「三津の渡し」
三津の渡し(市道高浜2号線)は室町時代から利用が始まり、現在でも市道高浜2号線の一部として、松山港内港地区の三津と港山の間約80mを結ぶ渡船が運行しています。年中無休・無料で年間約4万人が利用し、生活の足として地域住民に愛されるとともに、松山を訪れた方々にも港町の風情を楽しんでいただけます。
<眺める場所>
三津の渡し(市道高浜2号線)(愛媛県松山市)
【56番】船上から楽しむ来島海峡急流
瀬戸内の多島美や日本三大急潮流一つとして有名な来島海峡の急流を間近で体験でき、世界初の三連吊り橋「来島海峡大橋」を海上から臨むこともできます。
周辺にある造船所の産業景色や波止浜港の風景なども加え、ガイドさんが詳しく説明してくれるので、観潮船を乗りながら観光を存分に楽しめます。
<眺める場所>
来島海峡急流観潮船(愛媛県今治市)
【57番】亀老山山頂から望む来島海峡
大島の南端に位置する亀老山の頂上に設けられた展望公園。来島海峡大橋を上から眺められるため、しまなみ海道随一の絶景ポイントとなっています。
天気が良ければ西日本最高峰の石鎚山まで見渡すことができ、海に沈む夕日や指定の日にライトアップされた来島海峡大橋も見られ、時間を問わず景観を楽しめます。夜は日中と一変し、今治市の夜景がロマンチックな雰囲気を作り出します。
<眺める場所>
亀老山展望公園(愛媛県今治市)
【58番】サイクリストの聖地と多々羅大橋
道の駅 多々羅しまなみ公園からは、広島県と愛媛県の大三島を繋ぐ世界最大級の斜張橋「多々羅大橋」や青々とした瀬戸内海の風景が一望できます。
絶好のビューポイントとして人気を集めており、明るい陽光とキラキラ光る海は絶景です。園内には、ご当地の新鮮食材を味わえるレストランや特産品センター、地元の農水産物直売所・上浦ふれあい屋台市などもあり、家族連れにもおすすめなスポットです。
<眺める場所>
道の駅 多々羅しまなみ公園(愛媛県今治市)
【59番】離島からのんびりとのぞむ穏やかな瀬戸内の風景
瀬戸内海に浮かぶ離島・弓削島に建つインランド・シー・リゾート フェスパ。手つかずの自然が広がり、潮風や太陽の光、波音を感じながら、五感で楽しめるおもてなしに心身ともに癒されます。
近海で獲れた魚介類や特産品を豪快に味わうバーベキューや、海景色を眺めながらの湯浴みが楽しめるお風呂、周辺のアクティビティ体験など、普段は体験できないリゾート気分が味わえます。都会の喧騒を離れ、離島で過ごす非日常のひと時を大切に、瀬戸内リゾートを満喫しましょう。
<眺める場所>
インランド・シー・リゾート フェスパ(愛媛県上島町)
【60番】石鎚山系と燧灘の多島美をぐるっと満喫
瀬戸内海国立公園に位置する、全室オーシャンビューのリゾートホテル「休暇村 瀬戸内東予」。
西日本最高峰・石鎚山を中心に石鎚山系の山々を遠くに望み、目の前には穏やかな瀬戸内海と壮大に広がる道前平野の素晴らしい景色が見られます。周りに遮るものがなく、お部屋やロビー、レストランからも瀬戸内に浮かぶ島々の絶景が楽しめます。
ここ西条市は、名水百選にも選ばれた石鎚山の伏流水が自慢で、きれいな水で育まれた色とりどりの新鮮な野菜が味わえるのも魅力です。瀬戸内の味覚に舌鼓。
<眺める場所>
休暇村 瀬戸内東予(愛媛県西条市)
【61番】厳寒の氷像アート「白猪の滝」
愛媛県東温市に位置する高さ96mの白猪の滝は、皿ヶ嶺連峰県立自然公園の中にあります。重信川の上流、表川白猪越の渓にかかり、その落下する姿はまさに自然の偉大さを感じさせます。四季それぞれに美しい景色をもたらしますが、特に冬の風景は幻想的。厳しい寒さが数日続くと、滝の水が凍りつき滝全体がまるで氷の彫刻のような姿を見せます。
<眺める場所>
白猪の滝(皿ヶ嶺連峰県立自然公園内)(愛媛県東温市)
【62番】自然が創り出した芸術の世界「滑川渓谷」
長い年月をかけて侵食された砂礫岩の奇怪な岩肌や、全長約1kmにも及ぶナメラと呼ばれる美しい川床。流水が川床にある小さなくぼみで渦を巻き、小石が内側を削ってできた甌穴(おうけつ)など、自然が創り出した芸術の世界を堪能できます。
四季ごとに、柔らかい新緑が美しい春、深緑の森とのコントラストが映える夏、真っ赤に染まる紅葉の秋、辺り一面を真っ白な冬、どの季節も素晴らしい景観を持ちます。長い歳月の流れを感じながら、四季折々の渓谷の表情がうかがえます。
<眺める場所>
滑川渓谷(愛媛県東温市)
【63番】霊峰石鎚の真正面~史跡横峰寺道から名勝星ヶ森へ
四国八十八箇所霊場の60番札所である横峰寺は、標高745m付近にある寺院で、八十八箇所の中で雲辺寺に次いで2番目の高さを誇ります。
横峰寺の奥の院「星ヶ森」は、弘法大師が厄よけや開運を星に祈る「星供養」を行なったと伝えられており、崖の上のある鳥居は森の中に屹立しています。また、古道の保存状態が良く、丁石・地蔵・遍路墓といった遍路文化そのものが残されていることから高く評価されています。
<眺める場所>
石鈇山 福智院 横峰寺(愛媛県西条市)
【64番】霊峰石鎚山・西日本最高峰からの眺望
西日本最高峰である石鎚山は標高1982m。主峰天狗岳からは石鎚山系の山の連なりと瀬戸内海をはじめ、中国地方・九州地方の山々まで遠望できます。また、富士山・立山・白山・大峰山・釈迦ヶ岳・大山とともに、日本七霊山の一つにも数えられる信仰の山として崇められており、登山道には全国的にも珍しい鎖場があります。ロープウェイが設置されているため、上から山々の景色を見下ろすこともできます。
<眺める場所>
石鎚山(日本七霊山)(愛媛県西条市)
【65番】東洋のマチュピチュ「マイントピア別子 東平地区」
大正5年から昭和5年までの間、別子銅山の採鉱本部が置かれ、社宅・小学校・劇場・接待館が建てられるなど町として大変な賑わいをみせていました。
東平地域を代表する産業遺産の一つに重厚な花崗岩造りの貯鉱庫があり、関連施設の東平選鉱場や、東平と黒石を結ぶ東平黒石間索道(鉱山史に基づく正式名称)が明治38年(1905)に完成していることから、この貯鉱庫はこれらのものとほぼ同時期に建設されたと考えられています。
<眺める場所>
マイントピア別子(東平地区)(愛媛県新居浜市)
【66番】三島公園から眺める日本一の製紙工場群と瀬戸内海
四国中央市の市街地を一望できる小高い丘陵地にある三島公園。園内には、遊具が設置された広場や自然を散策できる遊歩道が整備されているため、大人から子供まで楽しめる憩いの場として親しまれています。紙の町を象徴する製紙工場が一望でき、また、桜の名所としても有名で、毎年3月下旬から4月上旬にかけて約500本の桜が園内を淡いピンク色に染めます。
<眺める場所>
三島公園(愛媛県四国中央市)
【7】香川県で選ばれた四国八十八景の選定地
【67番】まるでヨーロッパの古城のような豊稔池堰堤
豊稔池堰堤(ほうねんいけえんてい)は観音寺市大野原町に位置し、大正15年に着工、昭和4年に竣工されました。中央部が5個のアーチと6個の扶壁(バットレス)からなる構造で、現存する日本最古の石積式マルチプルアーチダムです。
外面の一部はコンクリート造の石が積まれてできており、長い年月、風雨にさらされた堰堤は中世ヨーロッパの古城のような偉容と風格を醸し出しています。
周囲の山並みとのコントラストも美しく、四季折々の見事な景観が楽しめます。
<眺める場所>
豊稔池遊水公園(香川県観音寺市)
【68番】琴弾山から望む寛永通宝「銭形砂絵」
香川県観音寺市の有明浜にある銭形砂絵は、寛永13年に造られたとされる寛永通宝をかたどった砂絵で、砂に描かれた寛永通宝は縦122メートル、横90メートルの楕円形をしています。
琴弾公園山頂の展望台からは綺麗な円形を見ることができ、「健康長寿」「お金に不自由しない」などのご利益があるとされます。
毎日、日没から午後10時までグリーンに点灯され、期間限定でゴールドやブルーにライトアップされる景観もまた幻想的です。
<眺める場所>
県立 琴弾公園 銭形展望台(香川県観音寺市)
【69番】絶景のパワースポット「天空の鳥居」からの眺め
天空の鳥居がある高屋神社は、標高404メートルの稲積山山頂に鎮座し、「稲積神社(いなづみじんじゃ)」「稲積さん」とも呼ばれ親しまれています。
本宮からは観音寺市内の景色と青々とした瀬戸内海が一望でき、目の前にある鳥居と遠くに見える街や山々の風景によって、まるで空の上から見下ろしているような不思議な雰囲気が感じられます。
稲積山への道路は整備されているので、車でも気軽に立ち寄ることができ、観光にもおすすめです。
<眺める場所>
稲積山展望台(香川県観音寺市)
【70番】日の入り前のマジックアワー「父母ヶ浜の夕日」
父母ヶ浜は、香川県三豊市仁尾町にある海水浴場で、夏場は多くの人々で賑わうスポットです。
近年では海面が鏡面状に見える写真がSNSなどで話題となり、南米ボリビアで有名なウユニ塩湖のような写真が撮れると注目されています。
美しい夕日の景色は、風の無い干潮時の日没が重なる前後30分ほどの時間帯で、夕焼けと雲が調和して水面に映る光景は、絵画の中にいるような不思議な風景に包まれます。
ぜひ、様々な角度からベストショットを探してみてください。
<眺める場所>
父母ヶ浜(香川県三豊市)
【71番】紫雲出山山頂からの瀬戸内海の多島美
穏やかな瀬戸内海とそこに浮かぶ多島美は、四国を代表する素晴らしい風景の一つです。
紫雲出山(標高352m)の山頂からはその美しい景色を一望でき、春には桜、初夏にはアジサイと四季折々の風景も魅力の一つ。
他にも、展望台や弥生時代の高地性集落遺跡で発掘された出土品を展示する「紫雲出山遺跡館」が設けられ、山頂でゆっくりとした時間が過ごせます。
紫雲出山遺跡館内の喫茶コーナーでは、窓一面に広がる瀬戸内海と多島美の景色を眺めながらコーヒーやスイーツが楽しめます。
<眺める場所>
紫雲出山山頂(遺跡館喫茶コーナー)(香川県三豊市)
【72番】自然が織りなす幻想風景 ダブルダイヤモンド讃岐富士
香川県の丸亀市と坂出市の境に位置する標高約422mの飯野山(いいのやま)は、別名「讃岐富士」と呼び、讃岐国(現在の香川県)で古くから呼ばれている七つの郷土富士の一つです。
香川の富士山ともいわれる飯野山では"ダブルダイヤモンド讃岐富士"という現象が見られ、山頂から昇る太陽が水面に映り、2つのダイヤモンドが輝いているような神秘的な風景が目の前に広がります。
例年4月中旬と8月下旬の数日間、晴れた日の早朝わずか数分だけ見ることができ、飯野山から約3km西に位置する宮池は撮影スポットとして多くの人々が訪れます。
<眺める場所>
宮池(香川県丸亀市)
【73番】聖通寺山山頂からの瀬戸内海と瀬戸大橋
標高約120mの聖通寺山山頂には結婚式場と一体化した展望台があり、海へと繋がる瀬戸大橋と美しい瀬戸内海をはじめ、塩飽諸島や坂出市街地、宇多津・丸亀方面まで一望できます。
夜になれば瀬戸大橋を中心にライトアップされ、キラキラと輝く眼下の光景はロマンチックな雰囲気を演出します。
2006年には恋人同士の絆を結ぶ場所として恋人の聖地に認定されており、デートスポットとしても人気があります。
<眺める場所>
サン・アンジェリーナ(香川県宇多津町)
【74番】雄大な瀬戸大橋を絵画のように観賞
香川県と本州を結ぶ瀬戸大橋は、香川県にとっても重要な役割を持ち、道路・鉄道の併用橋として多くの人々が利用しています。
瀬戸内海に面した東山魁夷せとうち美術館内のカフェは特等席となっており、瀬戸内海の絶景を満喫できるビュースポットです。
瀬戸大橋付近には他にも、瀬戸大橋架橋記念博覧会の会場跡地を整備した瀬戸大橋記念公園があり、芝生広場やこども広場、球技場、ターゲットバードゴルフ場などが設けられ、市民の憩いの場所にもなっています。
<眺める場所>
東山魁夷せとうち美術館(カフェ)(香川県坂出市)
【75番】瀬戸内海と屋島、高松市街を一望
高松市は、豊かな自然や瀬戸内海と島々の風景に恵まれ、四国ならではの絶景が楽しめます。
峰山公園の東側にある喜代美山荘 花樹海では、四国八十八景に選定された絶景と天然温泉が満喫できます。テラス・展望風呂からは、源平合戦の古戦場として知られる屋島や瀬戸内の海と島々が一望でき、夜は鮮やかに光り輝く高松の街が目の前に広がります。
<眺める場所>
花樹海(テラス)(香川県高松市)
|【76番】天使の散歩道 エンジェルロード
エンジェルロードは、引き潮の時だけ海の中から現れる砂の道。大小3つの島々を結ぶように続き、天使の散歩道とも呼ばれています。
ロマンチックな名前の通り、大切な人と手を繋いで渡ると、願いが叶うとされ、多くのカップルや夫婦が訪れます。
エンジェルロード全体を見下ろせる展望台には幸せの鐘やハート型の木製絵馬をかける場所があり、恋人の聖地として幸せな気持ちにさせてくれる素敵なスポットです。
<眺める場所>
エンジェルロード(エンジェルカフェ)(香川県土庄町)
【77番】四方指からぐるっと見渡す瀬戸内海
美しの原高原に位置する四方指・大観望展望台は標高約777mにあり、眼下には寒霞渓と瀬戸内海、遠くには四国の山並みや淡路島が広がる絶好のビュースポットです。
四国で有名な鳴門大橋や瀬戸大橋も見ることができ、展望台には柵などの遮るものがないため、四方指からぐるっと見渡すことができます。
また、展望台のある美しの原高原は小豆島唯一の高原です。
<眺める場所>
四方指・大観望展望台(香川県小豆島町)
【78番】絶景を巡る離島の空旅「寒霞渓ロープウェイ」
ロープウェイのある寒霞渓は、およそ1300万年前の火山活動によって誕生しました。そのため、様々なところで雨風の浸食によって形成された奇岩や垂直にそそり立つ大岩壁のダイナミックな絶景を見ることができ、春は新緑、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとに多彩な表情が見られる点でもおすすめです。
絶景広がる寒霞渓を遊覧するために造られたロープウェイの車窓からは、360度大パノラマで自然の風景を楽しむことができます。
<眺める場所>
寒霞渓ロープウェイ(香川県小豆島町)
【79番】特別名勝「栗林公園」
国の特別名勝に指定されている庭園の中で最大級の広さを誇る栗林公園。広大な敷地内には6つの池と13の築山を配し、400年近い歴史を持つ回遊式大名庭園です。
庭園は南庭と北庭で構成されており、江戸時代初期の大名庭園の姿を残した南庭、明治以降に近代的な公園として整備された北庭とそれぞれの時代の雰囲気が感じられます。
紫雲山を借景に、池の周りを散策できるように造られた大名公園を歩きながら、様々な景観が楽しめるのも魅力の一つです。
<眺める場所>
栗林公園(掬月亭)(香川県高松市)
【80番】屋島 獅子の霊巌からの夕景
獅子の霊巌は、源義経率いる源氏軍の源平合戦の舞台として知られる屋島山上にある展望スポットの一つです。
高松港に面した断崖に大きな岩が突き出ていて、海に向かって吠えているような姿が獅子に見えたことがその名が付きました。
非常に見晴らしが良い場所で高松市街地や五色台をはじめ、男木島や女木島などの瀬戸内海の多島美が一望できます。夕方から日没までの時間帯は夕陽に照らされた島々のシルエットはとても絵になる素晴らしい絶景です。
<眺める場所>
屋島 獅子の霊巌展望台(香川県高松市)
【81番】大串半島から望む穏やかな瀬戸内海
瀬戸内海に向かって大きく突き出した大串半島に、総面積100haに及ぶ自然公園が整備されています。周辺に遮るものがなく、海と山に恵まれた自然の環境を目と肌で楽しむことができます。
園内には四国で最初に設立されたワイン醸造所やギリシャ神殿のような独特な造りをした野外音楽広場、瀬戸内海を一望しながらアウトドアが楽しめるシーサイドコリドールなどの施設が点在し、休日は多くの家族連れで賑わいます。
<眺める場所>
大串自然公園芝生広場(香川県さぬき市)
【82番】ゴルファーだけのものじゃない! 瀬戸内の風景
海に向かって雄大に広がる志度カントリークラブのシーサイドコースは、穏やかな瀬戸内海の海と眼下に小豆島、東に淡路島、西に屋島・五剣山などを一望しながらゴルフが楽しめます。
絶妙なコースレイアウトで多くのゴルファーに支持され、ゴルフ場内にはドライビングレンジやバンカー練習場、ほか各コース内に練習用グリーンが併設されています。
志度カントリークラブ内にあるレストランの大きな窓からは、食事とともにこれらの絶景を満喫することができ、会席料理やお肉料理など、和洋様々なメニューが揃っています。
<眺める場所>
志度カントリークラブ(レストラン)(香川県さぬき市)
【83番】海上からの大地の歴史探訪! 瀬戸内ジオサイト
香川県東部の瀬戸内海沿岸には、「引田不整合」と呼ばれる中生代の不整合露頭や、シマウマ模様のようなランプロファイヤ岩脈、柱が積み重なったような形状を持つ絹島柱状節理など、大地の変動によってできた様々な地層群が多数見られます。
プレジャーボートに乗って海上から眺めてみると、自然の作り出す迫力が間近で感じられて離れた場所から見た風景とはまた違った体験ができます。
<眺める場所>
プレジャーボート(香川県東かがわ市)
【84番】讃州井筒屋敷と引田の歴史的まち並み
引田地区には、江戸時代から続く醤油醸造元「かめびし屋」から、江戸時代初期から酒・醤油づくりを営んでいた「旧井筒屋」へと続く街並みには、かつて四国の港町として栄えたどこか懐かしい風景が残されています。
旧井筒屋は東かがわ市誕生以降、本格的な改修が始まり平成17年2月に「讃州井筒屋敷」としてリニューアルオープンしました。当時の母屋を見学できる他、食事処や地元の特産品を販売したコーナー、オリジナル手袋作り体験や和三盆型抜き体験など地元の伝統文化も体験できます。
<眺める場所>
市道引田本町線(香川県東かがわ市)
【85番】「木と暮らす」ことを伝える、緑が気持ちの良い空間
丸亀の自然の中に佇むキトクラスカフェ。材木屋さんが運営するお店で、スイーツや食事を楽しみながら緑豊かな景色を楽しむことができます。
カフェだけではなく、図書スペースもあるため、ゆったりと時間が過ごせるちょっとした施設になっています。
店名には「木と暮らす」という意味があり、店内にあるテーブルや椅子も木で作られたもので、どこに座っても自然のぬくもりを感じる癒しの空間です。
<眺める場所>
キトクラスカフェ(香川県丸亀市)
【86番】まんのう町に伝わる竜伝説「昇竜の滝」
讃岐地方には、降水量が少ない地域に雨をもたらすと言い伝えられた竜伝説があります。
その名を彷彿させる昇竜の滝は国営讃岐まんのう公園内に存在し、瀬戸内海産の石を使って造成された人工の滝で、1時間ごとに開園から閉園1時間前まで大量の水を流す瀑布が行われます。
大地の割れ目から水しぶきを上げて湧き出る姿は迫力があり、瀑布の観覧や記念撮影する人々が集まる人気のスポットです。
<眺める場所>
国営讃岐まんのう公園内(昇竜の滝)(香川県まんのう町)
【87番】朝日に輝く金刀比羅宮 御本宮
金刀比羅宮は象頭山の中腹に鎮座し、「さぬきのこんぴらさん」の愛称で親しまれています。
有名な参道の長い石段は、御本宮まで785段、奥社まで合計1368段にも及び、御本宮までは石段を登らなければたどり着けない道のりでありながら、多くの参拝客が後を絶ちません。
高台に位置していることから、御本宮の目の前にある展望台からは眼下に讃岐平野、遠方には瀬戸大橋や本州の山並みなどが一望できます。
<眺める場所>
遠くに讃岐富士を望める展望台(香川県琴平町)
【88番】観光列車で満喫する四国の海・山・川
JR四国では、各地の絶景が楽しめる個性豊かな観光列車が運行しています。
"おとなの遊山"をコンセプトにした「四国まんなか千年ものがたり」では多度津から大歩危間を走り、車窓からは讃岐平野に広がるのどかな里山の風景や、景勝地である大歩危・小歩危、さらに四季の変化も感じることができます。
伊予灘ものがたりは、レトロモダンな内装で1号車と2号車でイメージが異なるデザインになっているのが特徴。予讃線の松山駅~伊予大洲駅~八幡浜駅間を走り「愛ある伊予灘線」から伊予灘の美しい景色が楽しめます。
また、2013年8月で運転を終了した「清流しまんと号」はデザインをリニューアルし、「しまんトロッコ」として同年10月に運行がスタートしました。貨車を改造したトロッコ車両は何とも言えない懐かしさと素朴さが魅力です。風を感じながら広見川沿いの里山を眺めたり、車窓の左右に映し出される四万十川と沿線の美しい風景に癒されます。
<眺める場所>
しまんトロッコ、四国まんなか千年ものがたり、伊予灘ものがたり(四県共通)
【6】まとめ
いかがでしたでしょうか?四国八十八景の選定地には、思わず息をのむ絶景やどこか懐かしさ漂う町並み、四国ならではの自然溢れる風景など、様々なスポットを巡りながらより深く四国の魅力が伝わってきます。
全国各地に絶景スポットは存在しますが、貴重な景色を尊重し景観を守る配慮が行き届いていると、見る側も安心して楽しめます。新型コロナウイルス感染防止を徹底しながら、四国の旅を満喫しましょう。
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