「満天の星空を見てみたい。」一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
人工の明かりが少ない暗い夜空ほど、星本来の明るさが目に入り、満天の星空を見ることができます。
今回は、環境省による「平成30年度の冬の夜空の明るさ調査」の結果から、天の川や星団などが観測できる目安となる、明るさの等級が21以上の地点を集めました。
どうぞ、満天の星空をお楽しみください。
参考:
平成 30 年度 冬の星空観察 デジタルカメラによる夜空の明るさ調査の結果について
1. 波照間島(沖縄県)
日本最南端の有人島
波照間島は、沖縄本島よりも台湾に近い場所に位置しており、日本最南端の有人島です。気流の影響が少なく、大気が安定しているため、星がくっきりと見えます。
天体観測のためだけに訪れる方も多く、星がつかめそうなほどの満天の星空です。
2. 種子島(鹿児島県)
宇宙に最も近づける島
JAXAの宇宙センターがあり、日本最大のロケット発射場があります。最近では、2019年9月25日に「こうのとり」8号機が打ち上げられました。種子島は、新海誠監督の「君の名は」や「秒速5センチメートル」の舞台にもなっています。
日本で一番、宇宙のロマンに浸れる場所かもしれませんね。
3. 神津島(東京都)
東京の星降る島
東京都内から南へ178km、都内の調布飛行場から45分のフライトでアクセスできます。伊豆諸島の島の一つで、伊豆諸島の神々が「水」の分配について話合ったという伝説があります。水が豊かな島で、島内には湧水の出るスポットがたくさんあります。
島民による
「神津島まるごとプラネタリウム星空観察会」が通年実施されており、星空ガイドを聴きながら、楽しむことができます。
4. 小笠原諸島(東京都)
世界自然遺産になった、独特な島
小笠原諸島には空港がなく、片道約24時間の船に乗るしか方法はありません。昼間だけではなく、夜にも見どころがたくさんあり、
ナイトツアーでは、夜の森で、ほのかに緑に光るキノコ「グリーンペペ」や天然記念物の「オガサワラオオコウモリ」が飛ぶ姿も見られます。海辺では夜行性の生き物に出会うことができます。
人工的な光の影響を殆ど受けない小笠原は、スターウォッチングにとても適しています。春夏秋冬の星空を楽しめます。
5. 雫石町(岩手県)
宮沢賢治も見上げた星空
雫石町は、岩手出身の作家、宮澤賢治も足繁く通った場所で、名作「銀河鉄道の夜」にも少なからず影響を与えたとされています。岩手山の南麓の町内には、3つのスキー場があり、ウインタースポーツを楽しめます。
「雫石銀河ロープウェイ」に乗って、標高730mの高倉山の山頂に行くと、360度の大パノラマの星空が広がっています。
6. 木曽町(長野県)
アルプスに囲まれた町
2000m級の山々に囲まれた長野県。県全体の高度の平均は1033mと、日本で一番、空に近い県です。木曽町は、中山道の69の宿のうち、11の宿場町がおかれ、今もなお、その面影が残っています。
御嶽山(標高3067m)の麓に広がる大地、開田高原からの満天の星空が美しいです。
7. 石垣島(沖縄県)
日本で唯一の星空保護区
2018年、国際ダークスカイ協会は、西表石垣国立公園を日本初の「星空保護区」に認定しました。島内全てが星空保護区に含まれているわけではありませんが、世界トップクラスの星空を楽しめます。
夜はクルーズをすることもでき、海の上から見た天の川が一層、美しく感じるでしょう。
8. 久万高原町(愛媛県)
自然から不思議な力を感じられる高原リゾート
愛媛県の中南部に位置し、森林に囲まれた高原に久万高原町はあります。
久万高原天体観測館の周囲は特に夜空が暗く、満天の星を見ることができます。天体観測館の天文台では、予約制の60cm反射望遠鏡があり、絶好の星空スポットといえるでしょう。
9. 浜田市(島根県)
海と山に囲まれ、豊かな自然の土地
総務省の調査によると、全国で8番目に寝るのが早い鳥取県民。深夜になると、ほとんど明かりが消るため、きれいな星空が見やすいです。
海の幸も山の幸が豊富で、高級魚「のどぐろ」をいただくこともできます。
いかがでしたでしょうか?
満天の星空が広がっている場所は、美しい自然が残されていることが多いです。
人工の光ではない、本当の夜の明るさを楽しんでみてはいかがでしょうか…?