気軽に始めてみよう!外国人にも人気の「お遍路」基礎知識

気軽に始めてみよう!外国人にも人気の「お遍路」基礎知識
ここ数年の御朱印ブームに合わせて、静かな人気になっている「お遍路」。
年配の方が巡ってるイメージが強いですが、最近は若い方や外国人のお遍路さんも増えています。
「お金や時間がかかりそう」「必要な物がわからない」など、ちょっと敷居が高いと思っている方も多いと思います。
今回はお遍路の基礎知識をご紹介しましょう。

1. そもそも「お遍路」って何?

お遍路
「お遍路」とは弘法大師(空海)が、人々を災いから救うために作った四国八十八ケ所のお寺を巡ること を言い、
「お遍路さん」はその巡礼を行う人の総称です。
巡礼の始まりは、弘法大師が42歳の厄年の時に、修行のために巡った道など諸説あります。
また八十八という数は煩悩の数や男性42歳、女性33歳、子供13歳の厄年を合わせた数、八十八=無数を表すなど多くの説があります。
お遍路
徳島・高知・愛媛・香川の4県にまたがる 全行程は約1400kmもあり、
その厳しい道のりから昔は「世捨ての旅」とも言われました が、今ではご先祖の供養や健康・縁結びなどの祈願、
パワースポット巡りや自分探しなど、様々な目的や祈願を携えて巡るようになりました。
お遍路

2.「お遍路」の準備品と基礎用語

よく使われる専門用語や、何が必要でどこで入手できるのかなど、
「お遍路」にはわからないことが多いのではないでしょうか。
ここでは、最低限おさえておきたい準備品や用語をご紹介しましょう。

◆ 準備品

お遍路
白衣に杖、菅笠などが一般的なイメージですが、最初から全て揃えるのは大変です。
最低限、これだけは用意しておきたいものをご紹介します。

『納経帳』寺院をお参りした証の御朱印をいただく帳面を、お遍路では納経帳と言います。
四国八十八ヶ所霊場専用の納経帳がおすすめです。
お遍路
『教本』お参りの際に読む般若心経が書かれたもので、
各札所の御本尊の真言などが書かれた、四国霊場巡拝用のものもあります。
『ろうそく・お線香』読経の前にろうそくとお線香をあげます。
『納め札』お参りの証として札所に納める紙のお札です。
お接待を受けた際、お礼としても渡します。
『念珠』読経の際、左手にかけます。
購入する場合は煩悩の数108個の球が連なる、真言宗用の数珠が良いでしょう。
お遍路
『小銭(お賽銭)』お参りや御朱印をいただく際に必要になります。
特にお賽銭は、札所の御本尊と大師堂の二ヶ所で必要になるので、多めに用意しておきましょう。
『輪袈裟(わげさ)』お坊さんが着用する法衣を簡略化した参拝の正装具です。
首からかけるようになってい るので、これをかけているとお遍路さんだとわかります。

お遍路に必要なものは一番札所の売店で全て揃えることができます。
他にも現地のお遍路用品店や、通販サイトでも入手できる ので、必要に応じて随時揃えれば良いと思います。

◆お遍路用語

『札所』巡礼する八十八ヶ所のお寺のこと。
巡るお寺には番号がふられており、「◯番札所」という言い方をします。
一番札所 霊山寺
一番札所 霊山寺
『打つ』札所をお参りすること。
『順打ち』一番札所から番号順に巡ること。
『逆打ち』八十八番から番号を遡って巡礼すること。
順打ち3回分のご利益があると言われています。
『通し打ち』すべての霊場を中断せずに一度に巡りきること。
『区切り打ち』距離や巡礼するお寺の数、一回に巡る日程などを区切って巡ること。
お遍路
『一国参り』ひとつの県を国に見立て、県ごとに巡ること。
『結願(けちがん)』八十八ヶ所のお寺全てを回り終えること。
『お礼参り』結願後、無事参拝できた感謝を「高野山・奥の院」へ伝えにいくお参りのこと。
最近は四国を一巡するという意味から、一番札所へのお参りを言う場合もあります。
『お接待』地元の方がお遍路さんに食べ物や休憩所、宿などを提供する習慣。
お接待には「自分の代わりにお参りを託す」という意味があり、功徳を積むとされるので、ありがたく受けるのが礼儀です。
お遍路
『同行二人』「弘法大師様と二人で巡拝している」という意味の言葉。
お遍路用の笠や装束、カバンなどに書かれています。
『先達(せんだつ) 』お遍路についての深い知識や多くの経験を持った案内人のこと。
お遍路を4回以上巡礼した人の中から推薦され、厳しい審査の後、霊場から認定されます。
お遍路

3.「巡礼の手段」も千差万別。自分に合ったものをチョイスしましょう

お遍路の巡礼手段も色々です。主だったものをご紹介します。

『バスツアー』一番気軽に参加でき、初心者にオススメです。
交通費や宿泊費、食費などが全て代金に含まれているので、費用も抑えられ効率よくお参りできますし、
先達さんも同行しているので、巡礼の仕方や作法なども説明してもらえます。ただお参りを目的としたツアーなので、
ひとつのお寺の滞在時間は意外に短く、近隣の観光などは組まれていないことが多いです。
お遍路
『タクシー遍路』ひとりから少人数のグループまで対応してくれ、
近隣の観光や食事など個人の希望にも対応してくれます。
霊場公認先達がタクシードライバーとして案内してくれる会社もあるので、初心者でも安心して巡礼できます。
『車遍路』宿泊先や観光なども含め、自分でプランを立てて車で巡るものです。
自分のペースで自由に回れますが、慣れない道に迷ったり、巡礼作法に手間取ったりと、
スケジュール通りにいかないことも多いので、ゆとりを持ったプラン立てが必要です。
『歩き遍路』全行程を徒歩で回ります。豊かな自然を感じながら巡る達成感や、
道中で受ける「お接待」、お遍路仲間とのふれあいなど、人情や自然をより強く感じられます。
お遍路
ただ、全行程のプランを自分で立て、体力や時間、
費用もかなりかかるので少しハードルが高いかもしれません。
他にも自転車やバイクで回るなど、様々な方法があります。
それぞれ良い点と不自由な点がありますので、体力や希望、条件に合わせて選ぶと良いと思います。

4. お遍路の目的はお参り。正しいお参りの仕方を覚えておきましょう

お遍路
せっかくの巡礼です。正しいお参りの仕方を覚えておきましょう。

① 山門で一礼します

山門で一礼します
山門は俗世から聖域に入る入り口。山門前で一礼し、敷居は踏まずにまたいで境内に入ります。

② 手水舎で身を清めます

手水舎で身を清めます
手と口を水ですすぎます。すすぎ方も作法があり、柄杓一杯の水で一連の作法を行います。

 1.右手で柄杓を持ち、左手を清めます。
 2.柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
 3.再度柄杓を右手に持ち替え、左の手に水を溜め、音を立てないように口をすすぎます。
  すすぎ終わった水はそっと捨てます。
 4.そのまま左手をすすぎます。
 5.柄杓に残った水で、柄杓を立てながら柄をすすいで終了です。

③ 鐘をつきます

鐘をつきます
境内に鐘楼があり、ついても良いとされるお寺で鐘をつく場合、参拝前につきます。
参拝後につくのは「戻り鐘」と言って縁起が悪いとされています。

④ お寺の御本尊をお参り。ろうそくとお線香をあげます

 お寺の御本尊をお参り
弘法様を参拝する前に、そのお寺の御本尊をお参りします。
その際、ろうそくとお線香をそなえますが、すでに点いている他人のろうそくの火をもらうのは「もらい火」と言い、
他人の業を背負うとされるので避けましょう。

⑤ 札を納め、お経を唱えます

札を納め
必要事項を書いたお札を所定の場所に納めたら、般若心経を読経します。
お遍路専用の教本には、お寺ごとの御本尊真言なども書かれているので、
御本尊のお参りの時はそれも読み上げましょう。

⑥ お賽銭を入れ、鰐口を鳴らして合掌します

お賽銭を入れ
本堂に一礼し、お賽銭を入れてから鰐口を鳴らし、柏手は打たず静かに手を合わせます。
右手は仏様、左手は自分で、合わせると「仏様との縁が結ばれる」という意味があります。

⑦ 太子堂でお参りします

御本尊のお参りが済んだら弘法様のお参りです。手順は御本尊の時と同じです。

⑧ 御朱印をいただき、山門で一礼して終わりです

御朱印をいただき
必ず御本尊と弘法様をお参りしてから、御朱印をいただきましょう。
お参りが終わったら、最初と同様、山門で一礼してお寺をあとにします。


お遍路は時間や費用、作法やルールなど難しく思われがちですが、巡礼する期間や周り方、
持ち物に厳密な決まりはありません。
そして、何より一番大事なのは気持ちです。
まずは気軽に回ってみて下さい。新しい世界が見えてくると思いますよ。

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