1. 三島スカイウォーク|静岡
高さは一番高いところで70.6m!風の影響を受けすぎないように、歩廊面に風の通り道が作られていますが、観光客にスリルを味わってもらおうと、あえて適度に揺れるように造られているのだとか…。振動や風でゆらゆら揺れるとつい足が止まってしまいます。
ただ、橋の上からの景色はまさに絶景。伊豆の山並みや日本一深い駿河湾まで見渡せ、天気がよければ富士山もくっきり!日本一深い湾、日本一高い山、日本一長い吊り橋。3つの日本一が一度に味わえる贅沢スポットです。
2. 谷瀬の吊橋|奈良
吊り橋の幅は約80cm。人ひとりがやっとすれ違えるほどで、足を踏み出すと木がギシギシたわむ音と大きな揺れが。吊り橋の端と中央辺りでは揺れ方や音も違うので、進むにつれて違う怖さに襲われます。あまりの怖さにカップルで渡ると自然に手を強く握りあい、よりラブラブになると言われているとか。
「一度に20人以上渡ると危険です」という注意書きまであるのに、地元の人は2輪車で通行したり、小学生の通学路になっていたりと、余所者の高所恐怖症にとっては信じられない日常が繰り広げられいます…。
また、8月4日の吊り橋の日には橋の上で太鼓5台を打ち鳴らす行事も行われています。見るスリルも味わえるつり橋ですね。
3. 奥祖谷(おくいや)二重かずら橋|徳島
|800年の歴史が刻まれた秘境の奇橋
およそ800年前、平家一族が作ったとされる「かずら橋」。徳島県・祖谷には日本三奇矯のひとつ「祖谷のかずら橋」と奥祖谷にある「奥祖谷二重かずら橋」の3本が残っています。
「奥祖谷二重かずら橋」は「男橋」と「女橋」二本の総称で「夫婦橋」とも呼ばれています。
「男橋」は長さ42m、高さ12m、幅2m。ツタを幾重にも編み込んだ橋は圧倒的な存在感で、鬱蒼と生い茂る深緑に吸い込まれるように架かる姿が既に絶景です。

▲男橋
ただ「祖谷のかずら橋」はワイヤーでしっかり補強がなされているのに対し、「奥祖谷二重かずら橋」は最低限の補強しかされていないので、歩く度に響くきしむ音、なかなか収まらない揺れ、足板の隙間から見える川など半端ない怖さ!また別世界に飲み込まれそうな幽玄な空気が、恐怖感を助長します。
「女橋」は長さ22m、幅1.2m、高さは4m。男橋に比べると小ぶりですが、少しの歩みでもよく揺れます。

▲女橋
ただ川に近い分、水しぶきを浴びながら山々の深緑を体全部で体感することができます。また、木々の隙間から時折男橋の姿が見え、秘境と融合したかずら橋の美しさも再認識できます。
【住所】徳島県三好市東祖谷名頃
【料金】大人:550円、小人:350円
【営業期間】・4月~6月:8:00~17:00
・7月~9月:7:30~18:00
・10月~11月:8:00~17:00
【休業日】12月~3月は冬季休業
【WEBサイト】https://www.awanavi.jp/spot/20416.html
【アクセス】JR土讃線「阿波池田駅」から車で約2時間30分
4. 綾の照葉大吊橋(あやのてるはおおつりばし)|宮崎
|高さ142m!日本一のバンジーより高い世界最大級の歩道つり橋
九州山地国定公園にある、長さ250m、高さ142mの「綾の照葉大吊橋」。世界最大規模の歩道吊り橋で、国内最大級の照葉樹林帯が見られます。照葉樹は冬でも落葉しない広葉樹なので、新緑や紅葉はもちろん、冬でも青々と茂る照葉樹林の美しさを愛でることができるのです!
木々の景色が美しい吊り橋ですが、142mは尋常じゃない高さ!日本一高いバンジージャンプでも高さ100mと聞くとその恐怖感が伝わるかと思います。橋から眼下を望むと一面緑の山肌、その山間から細く小さな川が見え、あまりの高さに足がすくみますね…。
実際に渡った人の感想によると、「揺れが少ない」「揺れて怖かったので高所恐怖症には厳しいかも」と、二分する意見がありますが、大なり小なり揺れるわけで…。かなりスリルのある空中散歩ですが、森林浴を楽しみながらの絶景は必見です。
5. 梅の木轟(うめのきとどろ)公園吊橋|熊本
|支柱もロープ無い!? 空中に浮いているようなスリル満点の吊り橋
九州山地国定公園にある、長さ250m、高さ142mの「綾の照葉大吊橋」。世界最大規模の歩道吊り橋で、国内最大級の照葉樹林帯が見られます。照葉樹は冬でも落葉しない広葉樹なので、新緑や紅葉はもちろん、冬でも青々と茂る照葉樹林の美しさを愛でることができるのです!
山間にまっすぐ架かる姿は、まるでマラソンのゴールテープのよう。眼前に広がる壮大な渓谷は秘境と呼ぶにふさわしい絶景で、深緑や紅葉などは息を飲む美しさです。
その名を冠している「梅の木轟」は、落差約38メートルの美しい滝。
吊り橋ができる前は、あまりにも険しい場所にありなかなか見られなかったことから「幻の滝」ともいわれてきました。橋の完成以降は、渡った先にある遊歩道を10分程歩けば辿り着け、気軽に見られるようになりました!
でも高さは55m。補助ロープも支柱もない吊り橋は、少し揺れる度にまるで空中に浮いているような錯覚を起こしてしまうほどのスリル感。ただ、そのドキドキ感があるからこそ、景色がより美しく見えるのかもしれませんね。
ゆらゆら揺れる心もとない足下と、空を飛んでいるようなスリル満点の吊り橋ですが、それを渡った先には心に残る絶景が待っています。
高所恐怖症の人もそうでない人も、ぜひチャレンジしてみて下さい。