日本において、初夏の風物詩である“蛍”。
淡い光を放ち、夏の訪れを感じさせるその姿が見られるのは、羽化してからわずか1週間程度しかないと言われています。
水が綺麗で自然環境が保全されている場所でしか生きられない性質上、都市部ではめったに見ることができなくなってしまった蛍ですが、古き良き日本の夏を思い起こさせる蛍の名所がまだ日本各地には点在しているのです。今回は蛍が見られる絶景スポットをご紹介しましょう。
1.那須フィッシュランド(栃木県)
宵闇を漂う、ほんわりとしたあたたかな蛍の光。
その姿は幻想的で、思わず見入ってしまいます。
那須フィッシュランドの蛍の見頃は、7月上旬から8月下旬。
蛍の時期に合わせた鑑賞プランも用意されているので、旅行がてら幻想の世界を味わってみてはいかがでしょうか。
2.ほたる童謡公園(長野県)
ゲンジボタルを中心に鑑賞できるのが、こちらほたる童謡公園。
6月の中旬には、『ほたる祭り』も行われるこの名所では、多い時には1万匹もの蛍が飛び交うことも。
町として蛍の保護にも取り組んでおり、夏の風物詩としての歴史を未来へと紡いでくれる場所でもあります。
3.天王八幡神社(岡山県)
天王八幡神社に姿を見せるのは、通称“金ボタル”と呼ばれるヒメボタルの集団。
年にもよりますが、ここでの蛍の見頃は7月10日前後から10日間。
まるで絵画のような光景ですね!
4.天野川(滋賀県)
「天の川ほたるまつり」も行われる天野川。
蛍の金色の光が美しく夜を舞います。
鑑賞に最適な時期は6月中旬頃。残念ながら少し時期は過ぎてしまいましたが、今年はあちら、来年はこちらと予定を立てる際の参考にしてください。
まるで夏の訪れを知らせるように飛ぶ蛍たち。河原を美しく飛ぶ姿に、昔の日本人はよく心を奪われたものですが、最近ではその姿を見る機会もめっきり減ってしまいました。
その数を減らしつつある蛍が舞う風景をこの先も守っていくためにも、マナーには十分気をつけて鑑賞してください。
ちなみに鑑賞におすすめの時間は19時半から21時頃。
清涼と幻想的な空気を感じられる蛍鑑賞で、懐かしさとほんわかと周囲を照らす蛍の光のあたたかみを感じてみませんか?