海岸で見る朝焼けの景色に思わず息をのむ!<台湾人留学生の日本旅行記②>

海岸で見る朝焼けの景色に思わず息をのむ!<台湾人留学生の日本旅行記②>

出発の朝、お母さん達は品川駅の近くのスーパーでお手頃な値段のミカンを見つけました。季節にあっているし、きっと美味しいだろうと思って、つい私もミカンをいくつか買ってしまいました。私は実は柑橘系の果物が苦手なので、昔はミカンなどが家の食卓の上に出ていたら、イライラしたこともよくありました。けれど、久しぶりに皆で一緒にミカンを食べると、ああ、とっても美味しい。こんなに美味しいなんて知らなかったです。まだ行ったことのない場所に皆わくわくして、行きの列車の中でずっと喋っていました。まるで卒業旅行みたい。

東京から下田へ行く、伊豆急行『踊り子号』の車窓から見える景色は、息をのむほど美しかったです。車窓に海の景色が広がり、熱海を越えると穏やかな田舎の風景が。台湾は海に囲まれている島なので、海を身近に感じられて、小さい頃からずっと海が大好きでした。けれど東京に引っ越してから、こんなに鮮やかな海の色を見たのは初めてで、なんだか少し懐かしい気持ちになりました。

私が今通っている大学の研究室はとても忙しいので、今年4月に上京してからは遠いところへ遊びに行く機会はなかなかありませんでした。「上京」という言葉がありますよね。すごく力を持っている言葉だと思います。皆それぞれの夢を持って、故郷から離れ、新たな地で頑張って生きている様子が文字から感じられます。けれど、故郷と離れた場所に1人でいると落ち込んだり、悩んだりすることがあります。そういう時は、まずはちゃんと自分自身に向き合うことが大切だと思います。私の場合は、今回のように「旅」という移動している状況で、自分自身と向き合うことが出来る気がします。




下田駅前には、お土産屋さんがたくさん軒を連ねています。秋分の日が近かったけれど、まだ夏のような暑さでした。海に泳ぎに来ていた人も多く見かけました。そういえば前に、日本人の友人が「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざを教えてくれました。台湾は南に位置する島で、いつも暑くて季節感はあんまり感じられないので、そのことわざを聞いた時はよく理解できませんでした。けれど、日本で暮らしてみると、本当に秋分の日を越えると夏が終わりそうな感じがするのが分かりました。

川沿いに散歩していると、昭和の雰囲気が感じられるお食事処があり、そこで食べた旬の地魚料理が美味しかったです。夕方に見掛けた、ちょっと洋風な下田街道と、路地の中に隠れていた神社は和と洋の面白いコントラストになっていました。
海沿いは近代的なホテルが立ち並ぶ南国情緒豊かなリゾート地。潮風を全身で満喫したあとは、宿泊先の『芦原』という宿の温泉でゆっくりと疲れを癒やしました。下田の温泉質は肌に優しくて、神経症、婦人病、疲労回復、消化器疾患に効果があるといわれています。宿の窓の外からは白浜の海を眺めることができました。夜は雲もない快晴、星も良く見えて、八畳の和室で波の音を聞きながらいつの間にか寝てしまいました。





次の日、白浜の有名な日の出を見るため、朝4時に暖かい布団から抜け出しました。結構多くの見物客やカメラマンが訪れていました。思い返してみたら、試験勉強とか、実験、論文など他のことで夜明けまで徹夜して日の出を見たことはありましたが、今回みたいに日の出を見るために早く起きて、ちゃんと見たことはなかったかもしれません。

夜が明ける前に白濱神社に行って、日の出と共に静かな朝を迎えました。白濱神社は伊豆最古の神社として知られていて、境内の裏側には白浜大浜海岸があります。海岸には大きな岩があり、岩の上には赤い鳥居が建っています。太陽が鳥居のすぐそばから昇ってくるように見えて、とても神聖な雰囲気でした。白い波頭が燃えるような真っ赤な朝焼けの中、あちらこちらできらきらと輝いていました。刻々と変化する朝焼けの色は言葉で表現することができない程、綺麗でした。実際に見ないと、この美しさは分からないでしょう。








プロフィール
・名前 洪子雯(コウ シブン)
・出身地 台湾
・日本在住年数 約8カ月
台湾出身。今年4月から東京大学に入学した応用生命化学専攻の修士1年.。
台湾大学では生物を専攻していたが、幼い頃から文学や映画の影響で、日本文化や生活に憧れる。もっと日本について知りたくて日本語の勉強もしてきた。旅行は昔から大好きで、旅をしながらいろいろなことについて書いている。



続きを読む


ほかの留学生の旅行記を読む

あわせて読みたい記事

最新記事一覧

今月の人気エリア

2~3月のおすすめスポット

編集部が太鼓判を押す長野の絶景!


絶景の最新トレンドランキング


国立公園の見どころをご紹介