鍵がないと入浴できない?長野県「渋温泉」の9つの湯の巡り方

鍵がないと入浴できない?長野県「渋温泉」の9つの湯の巡り方
約3万の源泉と約3千の温泉地があると言われる世界屈指の温泉王国、日本。
中でも信州にある「渋温泉」は、風情ある町並みや佇まいに加え、「九湯めぐり」という外湯めぐりがあり、独特の文化が観光客に人気なんです。

知れば必ず行きたくなる、渋温泉の魅力や9つの湯の巡り方をご紹介します。

レトロな木造建築と泉質豊かな温泉!浴衣姿でそぞろ歩きしたくなる温泉街

渋温泉
▲「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルとも言われる「歴史の宿 金具屋」
長野県にある「渋温泉」は、奈良時代の僧・行基が開湯し、約1300年の歴史があると言われています。
戦国時代の甲斐(現在の山梨県)の名将・武田信玄の隠し湯だったとも伝えられ、古くから宿場や湯治場として栄えてきました。
渋温泉
地面を掘ればすぐお湯が出ると言われるほど源泉数や泉質の多さ、豊富な湯量が自慢の渋温泉。
温泉地内の温泉はすべて100%源泉掛け流しで、源泉によって効能も様々。 体調や目的に合わせた温泉が楽しめます。
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また、石畳の道にノスタルジックな建物が立ち並ぶレトロな町並みも魅力。

アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋のモデルのひとつとも言われる旅館「歴史の宿 金具屋」をはじめ、頭上に張り出す渡り廊下の欄干や繊細な格子窓などの複雑な木造建築、細い路地や土壁など、そこはまるでタイムスリップしたような世界。
古き良き日本の風情が感じられる町並みです。

効能も御利益も満載! 渋温泉の「九湯めぐり」って?

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魅力満載の渋温泉ですが、一番の魅力は何と言っても「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」でしょう。
渋温泉にある、9つの外湯は地元の人たちが大切に守ってきた共同浴場ですが、渋温泉に宿泊した人に限り、無料で入ることができます。

9つの外湯をすべてめぐると「九(苦)労を流し、厄除け、不老長寿、安産育児」の御利益があり、最後に薬師如来を祀る「渋高薬師」にお参りすることで、満願成就すると言われています。

まずは鍵を借りて、祈願手ぬぐい片手に湯を巡ろう!

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「九湯めぐり」には、渋温泉独特のルールがあります。
それは、宿泊している各旅館から外湯めぐり専用の鍵を借りることです。
渋温泉は、宿泊客のみに外湯を解放しているので、利用者はこの鍵がないと、全ての温泉に出入りできません(九番湯を除く)。

鍵を手にいれたら、各旅館で販売されている祈願手ぬぐいを購入してみましょう。
各外湯にはスタンプが設置されているので、温泉に入浴した後、祈願手ぬぐいの番湯名の下にスタンプを押印していきます。
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九湯をすべてめぐったら、温泉街を見下ろす「渋高薬師」へ参詣し、手ぬぐいの「渋 高薬師」部分に印受すれば満願成就となります。
湯浴みをしながらスタンプラリ―も楽しめ、御利益まで賜われる何とも欲張りな外湯めぐりですね!

特徴や効能が異なる9種類の湯。巡る順番は自由でも、最後は9番湯が定石

渋温泉
「外湯はそれぞれ源泉が異なるので、効能も以下のようにさまざま。
一番湯:「初湯」は胃腸病、二番湯「笹の湯」は湿疹・疱瘡
三番湯:「綿の湯」は切り傷・皮膚病・子宝、四番湯「竹の湯」は慢性痛風
五番湯:「松の湯」は神経痛・脊椎病、六番湯「目洗いの湯」は眼病
七番湯:「七操の湯」は外傷性障害、八番湯「神明滝の湯」は婦人病
九番湯:「渋大湯」は万病・子宝

…に効くと言われています。

外湯めぐりができる時間は6時〜22時で、入る順番は厳密には決まっていません。
『自分に合った効能のお湯から』『一番湯から順番に』『空いているお湯から』など自分のペースに合った廻り方で大丈夫です。

ただ、最後に入るのは九番湯と決まっています。これは九番湯の「渋大湯」が「結願(けちがん)湯」と呼ばれ「九湯めぐり」のゴールになっているからです。

九湯めぐりができなければ、女性人気の高い六番湯と八番湯がおすすめ

もちろん、九湯めぐりができれば一番ですが、すべての湯に入湯できなくても、ありがたい効能にはあやかれます。
特に女性に人気なのが六番湯「目洗いの湯」と八番湯「神明滝の湯」です。
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昔、大勢の人の眼病を癒したという逸話から名付けられた六番湯「目洗いの湯」は、別名「美人の湯」と呼ばれ、肌がキレイになると言われています。 湯上がりのお肌さらさら・すべすべ!
9つの浴場の中では比較的湯船も広めで、ゆったり湯浴みが楽しめます。

八番湯「神明滝の湯」は源泉が神明山から湧き出ており、昔は滝のような打たせ湯で疲れを癒していたといわれています。
婦人病や腰痛のほか、子宝にも恵まれるという言い伝えもあるそうですよ。

九番湯「渋大湯」は宿泊客以外も入湯可能!

渋温泉
「九湯めぐり」のゴールとなる九番湯「渋大湯」は9つの外湯で唯一、宿泊客以外の人も入浴可能な温泉です。
宿泊客以外の人の利用可能時間は10時~16時と少し短いですが、渋温泉旅館組合事務所か渋温泉駐車場で入浴料500円を払い、近隣の旅館や商店で鍵を開けてもらえば誰でも入浴できるんです。
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鉄分をたっぷり含んだお湯は万病や子宝の効能が謳われていますが、神経痛やリウマチにも効果があるそうです。
「渋大湯」は誰でも利用できるとあって、朝から多くの人で賑わっていますが、温泉での人とのふれあいも「九湯めぐり」の楽しみのひとつ。 一期一会の出会いが最高の癒しになるかもしれませんね。

温泉、歴史、町並み、地元の人などたくさんの魅力に溢れる渋温泉。外湯めぐりはその魅力のすべてが味わえる楽しみです。
きっと満願成就の御利益以上のものが得られますよ。
【住所】長野県下高井郡山ノ内町平穏
【九湯めぐり】渋温泉宿泊者:9湯すべて利用可能、一般:9番湯「大湯」のみ利用可
【利用時間】渋温泉宿泊者:6:00~22:00(無休)、一般:10:00~16:00
【料金】渋温泉宿泊者:無料、一般:500円
【アクセス】長野電鉄「湯田中駅」下車タクシー5分、または「上林行き」バス約7分、渋温泉入口又は渋温泉和合橋停留所にて下車。
【Webサイト】http://www.shibuonsen.net/index.php

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